この記事では、 TDD を根付かせるための方策をいくつか提案しています。 そのひとつに、 「乱取り形式」 (Randori Format) による 「コーディング道場」 (Coding Dojo) があります。 これは楽しそうです。
InfoQ: TDDを根づかせる: 導入の問題と解決策
作者 Mark Levison, 翻訳者 角谷 信太郎
2009年4月28日
コーディング道場 (での「乱取り稽古」) は、 小規模なグループ (最大15人まで) で、 TDD を使って課題を解く (Danilo Sato のアイデアを取り入れたもの)。 進め方はこうだ。:
- プロジェクタに接続された 1台の PC でコーディングする。
- ペアでコーディングする。
- 5 ~ 10分間隔でペアの片方を交代する (筆者の経験では 7分単位での交代がうまくいった)。
- コーディングを担当しているときは、 自分が何をしているのかを説明しながらキーボードをタイプする。 こうすることで聴衆も、 何が起きているのかを理解できる。
- 聴衆は、 テストがきちんと通っている場合にだけ、 設計について意見を述べてもよい。 テストが通っていない状態では、 設計については質問しかできない。
- 聴衆が現在おこなわれている作業について混乱してきたら、 コーディングしている人は手を止めて、 自分がいまやっていることを説明しなければならない。
余談ですが、 海の向こうのプログラミング界ではなぜか長らく空手が流行っています。 TDD ネタの blog でも、 Kihon, Kata, Kumite といった単語が飛び交います。 Shotokan (松濤館) にいたっては何のことだか分かりませんでした。 (NPO 法人 國際松濤館空手道連盟の道場、 またそこで教えている流儀や開催している大会のことらしい)